連絡
区分 |
発生
月日 |
事象名 |
概 要 |
県HP |
電力HP |
IA |
平成22年
12月1日 |
志賀1号機
原子炉再循環ポンプ(B号機)軸封部取替に伴う原子炉手動停止について |
定格出力で運転中のところ、原子炉再循環ポンプ(B号機)軸封部の第2段シール圧力の上昇が確認されたことから、当該軸封部の取替えを行うこととし、それに伴い原子炉を手動停止することとした。(12月2日原子炉停止) |
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IA |
平成22年
12月13日 |
志賀1号機
制御棒水圧制御ユニットの点検に伴う原子炉手動停止について |
原子炉再循環ポンプ軸封部の取替を実施し、原子炉を起動中、出力上昇のために制御棒1本の引き抜きを行ったところ、指定された位置以上(3ノッチ※)に制御棒が引き抜け、警報が発報した。当該制御棒の挿入操作を実施し、指定位置に戻した。その後、制御棒の操作に問題がないことを確認するとともに、当該制御棒について事象の再現の有無を確認したが再現しなかった。念のため制御棒の水圧制御ユニットの点検を実施することとし、原子炉を手動停止することとした。(12月14日原子炉停止)
なお、本事象による外部への放射性物質の影響は無かった。
※ ノッチ:制御棒の移動量を示す単位で、1ノッチは約15cm。全挿入から全引抜位置の移動には、24ノッチ(約3.6m)必要。 |
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調査・点検を実施した結果、制御棒を引き抜く際に動作する方向制御弁に微細な異物を確認した。これにより制御棒の引抜操作を停止しても方向制御弁が一時的に完全に閉じた状態とならず、制御棒が予定していた引抜位置より更に引き抜けたものと推定した。
この異物は、前回定期検査時に当該制御棒水圧制御ユニットを点検した際に混入し、その後、同弁シート部に付着したものと推定した。
当該方向制御弁を予備品と取替え、すべての制御棒水圧制御ユニットの方向制御弁等の洗浄を実施した。今後は、従来から実施してきた異物混入防止対策を強化し、外部からの異物混入を低減するため、作業エリアの出入口等における粘着マットの設置や作業エリア上部のシート養生を実施することとした。
県、志賀町は立入調査を行い、制御棒の動作に問題がなかったことから、12月22日、原子炉を再起動することを了承した。(12月23日原子炉起動) |
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IA |
平成23年
1月21日 |
志賀2号機
原子炉格納容器内冷却器凝縮水量の低下に伴う原子炉手動停止について |
定格出力で運転中、1月15日よりドライウェル冷却系冷却器凝縮水量(※1)及びドライウェル高電導度廃液系サンプ(※2)水位計の指示値の低下傾向が確認された。両計器の指示値の低下傾向が継続しており、凝縮水量の測定ができないことから、原子炉施設保安規定に定める運転上の制限を満足していないと判断し、原子炉を手動停止し、凝縮水流路等の点検を実施することとした。(1月22日原子炉停止)
なお、本事象による外部への放射性物質の影響は無かった。
※1 ドライウェル冷却系冷却器凝縮水量:原子炉格納容器(ドライウェル)内の湿分は、格納容器冷却系冷却器により凝縮水となる。この凝縮水の流量を測定しており、格納容器内の冷却水の漏えいの有無を監視する計器の一つ。
※2 ドライウェル高電導度廃液系サンプ:原子炉格納容器内で発生する凝縮水や万一の格納容器内での漏えい水を一時的に貯蔵する槽(溜めます) |
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調査・点検を実施した結果、除湿冷却器の出口凝縮水配管のU字管部等にアルミニウム化合物、鉄化合物等から成る泥状の堆積物が確認され、これにより配管が閉塞し、凝縮水が下流側にほとんど流れなくなったものと判明した。
この堆積物は、耐震裕度向上工事で発生した鉄を含む大量の粉塵が冷却コイルのフィン(アルミニウム製)に付着し、大気中の塩分及び凝縮水の作用によって化学的な反応を起こすことなどによりアルミニウム化合物及び鉄化合物が継続して形成されたものであることを確認した。
今後、定期点検時には工事内容に応じて、局所排風機の使用等、鉄を含む粉塵の流入抑制を適切に実施する、また 泥状の堆積物が堆積しやすいU字管下部等を、点検手入れが容易に行えるように取り外し可能な構造に変更し、毎定期点検時に配管内部の点検・清掃を実施することとした。
県、志賀町は立入調査を行い、記録及び現場確認で問題がなかったことから、2月4日、原子炉を再起動することを了承した。(2月5日原子炉起動) |
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IA |
平成23年
2月28日 |
志賀1号機
原子炉再循環ポンプ(B号機)軸封部取替に伴う原子炉手動停止について |
定格出力で運転中のところ、原子炉再循環ポンプ(B号機)軸封部の第2段シール圧力の上昇が確認されたことから、当該軸封部の取替えを行うこととし、それに伴い原子炉を手動停止することとした。(3月1日原子炉停止)
なお、本事象による外部への放射性物質の影響は無かった。 |
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IB |
平成22年
10月3日 |
地震の発生について |
志賀1、2号機とも定格運転中のところ、平成22年10月3日9時26分頃、上越地方で震度5弱の地震が発生した。志賀町では震度1であり、発電所(志賀1号機原子炉建屋地下2階)ではは震度は観測されなかった。この地震による放射線モニタの指示値に変動はなく、外部への放射能等の影響はなかった。 |
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II |
平成22年
4月2日 |
志賀1号機
原子炉再循環ポンプの制御基板の故障警報の発生について |
定格出力で運転中、原子炉内部の冷却水を循環させるためのポンプ(原子炉再循環ポンプ)の制御基板の故障警報が出た。(午前3時55分に発生。)
当該基板は、自動的にバックアップ用の基板に切り替わったことから、原子炉再循環ポンプは正常に運転を継続した。なお、この切り替わりに伴い、発電機出力が55万2千キロワットから54万7千キロワットに降下した。
外部への放射性物質の影響はなかった。
同日中に、電子基板の取り替えを終了し、志賀1号機は、23時40分に警報発生前の出力に復帰した。 |
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II |
平成22年
8月13日 |
志賀1号機
原子炉格納容器内の水の漏えいについて |
第12回定期検査中、検査のため原子炉圧力容器の水張り操作を行っていたところ、原子炉格納容器内において原子炉圧力容器ベントライン真空破壊弁(※)からの水の漏えいを確認した。
漏えい水の量は約0.77リットル、放射能量は約29万ベクレルであった。
漏えい水による作業員の被ばくおよび外部への放射性物質の影響はなかった。
漏えいの原因は、さびによる弁の動作不良。今後は検査前にも弁の点検を行う。
※ 真空破壊弁:配管内の圧力が大気圧より低くなることを防止するための逆止弁
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II |
平成22年
11月4日 |
志賀2号機
制御棒の動作確認について |
定格出力で運転中のところ、制御棒の一部について動作確認を行ったため、原子炉出力が変化した。
本件は、他発電所において使用済みの制御棒(ハフニウムフラットチューブ型)でひびが確認されたことから、同じ型の制御棒を使用している沸騰水型原子力発電所の事業者に制御棒の動作確認を行うよう、原子力安全・保安院から指示があったため実施した。
確認の結果、制御棒の動作に問題は確認されなかった。 |
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III |
平成22年
6月2日 |
志賀2号機
主蒸気止め弁の開度指示計に係る検出器の不具合について |
定格出力で運転中、主蒸気止め弁(D)開度指示計用の検出器の異常を示す警報が発生し、3個設置している検出器のうち、1個の検出器からの出力信号低下を確認した。
主蒸気止め弁(D)の開度は、残りの検出器により正常に指示しており、6月4日、出力信号が低下した検出器を除外し、警報を解除した。なお、主蒸気止め弁の開度指示計は、原子炉の起動過程で使用している。
現場を確認したところ、検出器の部品の一部が脱落していたため、当該検出器を次回の定期検査時に新品と取り替える。
外部への放射性物質の影響はなかった。 |
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III |
平成22年
6月17日 |
志賀1号機
原子炉冷却材再循環ポンプ出口弁の排水管の溶接部のひびについて |
第12回定期検査中、原子炉冷却材再循環ポンプ(B)出口弁の漏えい処理系を点検していたところ、配管溶接部にひびを発見した。当該配管に水は流れておらず、配管溶接部からの漏えいはなかった。
外部への放射性物質の影響はなかった。 |
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III |
平成22年
6月24日 |
志賀1号機
原子炉内の燃料取り出し後における制御棒の挿入事象について |
第12回定期検査中で全燃料が取り出されている状態で、制御棒1本が原子炉内に挿入されていることを確認した。当該制御棒の外観点検を実施した結果、制御棒表面に通常見られる程度のわずかなこすれた跡が確認されたが、機能に影響を与えるものではなかった。
原因は、水圧制御ユニットの漏えい試験の際、挿入側隔離弁が開いていたことによるものであり、前日に実施した別の作業において閉め忘れたもの。
今後は基本動作の徹底を図るとともに、念のため当該制御棒を新品と取り替えた。
今回の事象は、全燃料が取り出されている状態で発生したものであり、原子炉の安全に影響はなく、外部への放射性物質の影響はなかった。 |
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III |
平成22年
9月6日 |
志賀1号機
非常用ディーゼル発電機の故障について |
第12回定期検査における定格熱出力で調整運転中、非常用ディーゼル発電機A号機の定例試験を実施していたところ、ディーゼル機関停止後に「AVR(自動電圧調整装置)故障」警報が発生した。非常用ディーゼル発電機A号機が動作可能であることを確認できないことから、原子炉施設保安規定に基づき、16時55分、運転上の制限の逸脱と判断した。
その後、AVRをA系から予備のB系に切替え、非常用ディーゼル発電機A号機が動作可能であることを確認し、9月7日3時22分、運転上の制限の逸脱から復帰した。
本事象による発電所運転への影響はなく、外部への放射性物質の影響もなかった。 |
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III |
平成22年
12月7日 |
志賀1号機
原子炉冷却材再循環ポンプ軸封部取替作業における作業員への被水について |
原子炉冷却材再循環ポンプの軸封部の点検・取替作業の一環として、配管の洗浄を行っていたところ、仮設ホースが外れ、約70ccの洗浄水が流出した。その際、洗浄水の一部が作業員にかかったが、当該水に放射性物質は含まれておらず、作業員には被ばくはなかった。
また、外部への放射性物質の影響はなかった。 |
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III |
平成22年
12月26日 |
志賀2号機
主蒸気止め弁の開度指示計に係る検出器の不具合について |
定格出力で運転中、主蒸気止め弁(D)開度指示計用の検出器の異常を示す警報が発生した。主蒸気止め弁(D)の開度は残りの検出器により正常に指示しており、出力信号が低下した検出器を除外し、警報を解除した。
不具合の原因は、本年度6月に発生したものと同様に検出器の一部の部品が落下したもの。北陸電力は、次回の定期検査時に検出器の交換等をする。
なお、当該検出器は、原子炉起動時に使用されるものであり、原子炉の運転継続には問題がない。
外部への放射性物質の影響はなかった。 |
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III |
平成23年
2月3日 |
志賀2号機
制御棒駆動機構駆動制御回路の不具合について |
停止中、機器の確認作業の中で、制御棒駆動機構の駆動電源を投入したところ、全制御棒205本の内2本の制御棒の制御回路において、不具合を確認した。
原因は、消耗品である電子基板の故障であり、当該基板を予備品と交換し、復旧した。
本事象による外部への放射能の影響はなかった。 |
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III |
平成23年
2月16日 |
志賀1号機
使用済ハフニウムフラットチューブ型制御棒のひびについて |
原子力安全・保安院からの指示文書に基づき、使用済燃料貯蔵プールに保管している使用済のハフニウムフラットチューブ型制御棒(4本)のひびの有無について確認したところ、1本の制御棒のシース(2箇所)にひびを確認した。
このひびは従来から制御棒の使用に伴って発生する可能性があることが知られており、制御棒の健全性に影響を与えるものではない。
なお、当該制御棒は再使用することはなく、本事象による外部への放射能の影響もなかった。 |
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