石川県庁ホーム > くらし・教育・環境 > 安全・安心 > 原子力安全 > 原子力安全対策室トップ > 資料BOX(議事録・トラブル情報等) > 連絡基準に係る覚書に基づく連絡事象 平成16年度
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連絡区分 | 事象名 | 発生月日 | 概 要 | 県HP | 電力HP |
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ⅠA | 志賀1号機 復水器の点検・補修について |
平成16年 6月4日から 7月1日 |
6月4日午前8時頃より復水器出口導電率がわずかに上昇していることを確認した。これは、復水器内の細管の内部を流れる海水が復水器内へわずかに混入しているものと推定され、監視を強化し、運転することとした。 | ||
その後、復水器出口導電率はほとんど変化していなかったが、6月22日午後10時頃に再びわずかに上昇したことから海水の復水器への混入量が以前よりも増加していると推定された。 海水混入量は、復水脱塩装置で十分除去できるものであり、原子炉への影響はなく、また、外部への放射能の影響もないが、予防保全の観点から、6月25日午後6時から電気出力を約13万5千キロワットまで降下させ、復水器の点検・補修作業を行うこととした。 |
(第1報) | (第1報) | |||
点検の結果、復水器の細管1本に漏えいが認められたため、6月27日、当該細管に海水が流れないように施栓する補修作業を行った。また、予防保全の観点から、念のため、当該細管の周辺22本の細管についても施栓した。 復水器は、十分な上記の冷却性能を有していることから、施栓による復水器の性能への影響はない。 6月28日午前6時に出力上昇を開始し、7月1日に定格熱出力一定運転に復帰した。 |
(第2報) | (第2報) | |||
ⅠB | 新潟県中越地震に係る志賀原子力発電所の状況について | 平成16年 10月23日 |
午後5時56分、新潟県中越地震が発生した。第9回定期検査中の1号機設備に異常はない。建設中の2号機設備にも異常はなかった。 | ||
ⅠB | 新潟県中越地震に係る志賀原子力発電所の状況について | 平成16年 10月27日 |
午前10時40分頃、新潟県中越地震が発生した。第9回定期検査中の1号機設備に異常はない。建設中の2号機設備にも異常はなかった。 | ||
Ⅱ | 廃棄物処理建屋内における水漏れについて | 平成16年 6月10日 |
志賀原子力発電所廃棄物処理建屋において、高電導度廃液系濃縮装置の洗浄作業中、水漏れが発生したと連絡があった。漏れた放射能量は、160万ベクレル。外部への影響は無かった。 | (第1報) | (第1報) |
Ⅱ | 志賀1号機 使用済み燃料貯蔵プール内への布きれの落下について |
平成16年 10月8日 |
使用済み燃料貯蔵プール周りにおいて、放射能による汚染の有無を検査するための拭き取り調査を行っていたところ、誤って拭き取り用の布きれを落としてしまった。布きれは、10cm×10cm程度のものであり、安全上は問題となるものではない。布きれを落としてしまった状況については、立入調査により確認した。 | (第1報) | |
落とした布きれについては、10月17日回収したが、回収作業中、使用済み燃料プール内にボルト・テープ片等5個が確認された。そのうち、3個については、回収できたが、残りの2つについては使用済み燃料貯蔵ラックの下になっているため、回収できなかった。 | (第2報) | ||||
平成18年11月6日、使用済み燃料貯蔵ラックの改造工事により、回収できていなかった残りの2つについて、回収した。 | (第3報) | ||||
Ⅱ | 志賀1号機 配管支持構造物の不備について |
平成16年 10月11日 |
原子炉停止後の原子炉内の熱の除去や非常時に原子炉の水位を維持するための系統(残留熱除去系)の点検を行ったところ、配管支持構造物に配管の滑りを抑えるための部品が付いていない箇所が1箇所確認された。 配管支持構造物は、地震等が発生した場合に配管の破損を防ぐためのもの。 結果として、当該部品が付いていなくても、配管の安全性に問題がなかったことが確認されている。 |
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Ⅲ* | 志賀1号機 原子炉隔離時冷却系格納容器隔離弁不具合について |
平成16年 5月12日 |
通常運転中、原子炉隔離時冷却系の隔離弁において、不具合が発生したと連絡があった。外部への影響は無し。 | (第1報) | (第1報) |
調査した結果、原因として一時的な接触不良が確認された。5月14日10時46分、通常の状態に復旧した。 | |||||
Ⅲ | 志賀1号機 排気筒トリチウム捕集装置冷凍機の性能低下について |
平成16年 8月3日 |
定格熱出力一定運転中のところ、8月3日19時19分、排気筒トリチウム補集装置の異常を示す警報が発生した。原因調査の結果、2台ある排気筒トリチウム捕集装置冷凍機のうち1台(A号機)において、既定温度の-65℃まで冷却されていないことが確認された。8月9日に当該冷凍機を取替え復旧した。 外部への放射能による影響はない。 | ||
Ⅲ | 固化材(セメントガラス)の注入設備における固化材の凝固について | 平成16年 9月15日 |
焼却灰を入れたドラム缶内へセメントガラスを注入し焼却灰を固定する設備において、練合せ用のタンク内でセメントガラスが固まってしまった事象であり、保管中にセメントガラスの粉末が湿分を吸着したことが原因と推定された。 | ||
Ⅲ | 中央監視室等の換気空調用冷却水系冷凍機の羽根車の損傷について | 平成16年 9月16日 |
換気用の空気を冷却するための冷凍機の分解点検を行ったところ、冷媒を圧縮するポンプの羽根車にひびがあることが確認された。前回の分解点検時以降、固定部分と羽根車が接触していたことによると推定された。 | ||
Ⅲ | 志賀1号機 圧力抑制室内の清掃作業結果について |
平成16年 9月27日 |
事故時に原子炉から放出される蒸気を冷却するための水を溜めておく、圧力抑制室(サプレッションチェンバー)内の清掃作業を行っていたところ、ひも、テープ、金具などが発見された。全て回収した。いずれも原子炉の安全上問題となるようなものではない。 | ||
Ⅲ | 志賀1号機 湿分分離器水位検知器の損傷について |
平成16年 10月6日 |
高圧タービンから低圧タービンへの蒸気中の湿分を除去する設備(湿分分離器)の水位検知器の点検において、12台のうち4台の損傷が確認された。原因は振動によるものと考えられ、当該検知器の部品の取り替えとともに振動対策が実施される。外部への放射能による影響はなかった。 | ||
Ⅲ | 志賀1号機 格納容器外側隔離弁駆動用電動機の損傷について |
平成16年 10月14日 |
原子炉が異常となった場合に原子炉を保護するための電気回路を検査中、仮配線の接続ミスにより、廃液の移送用配管の電動弁(格納容器外側隔離弁)のモーターが損傷した。損傷したモーターは、新品に取り替えられた。外部への放射能による影響はなかった。 | ||
Ⅲ | 志賀1号機 中性子源領域モニタ(B)の不具合について |
平成16年 10月19日 |
燃料装荷作業を行っていたところ、原子炉の停止中や起動時に原子炉内の中性子数を測定しているモニタ4つのうちの1つが故障していることが確認された。当該モニタは検出器を予備品と交換し復帰した。外部への放射能による影響はなかった。 | ||
Ⅲ | 志賀1号機 補機冷却水系タンクからの水のオーバーフローについて |
平成16年 10月20日 |
原子炉に付属した様々な機器を冷却するための水のタンク(補機冷却水系タンク)の水位計を点検する際、水が補給されるのを止める弁を開いたまま点検したことから、タンク内の水があふれ、排水配管とつながっている排水受け3箇所から約0.06立方メートル、約350ベクレルの水が建屋の床にこぼれた。こぼれた水は拭き取るなどして回収された。なお、床上にこぼれた水以外は、排水を溜めるタンクと枡内に留まった。外部への放射能による影響はなかった。 | ||
Ⅲ | 志賀1号機 補助ボイラー給水ポンプの案内羽根の損傷について |
平成17年 1月28日 |
所内の暖房等に使用する蒸気を供給する補助ボイラーに水を供給しているポンプ3台のうち1台を分解点検中のところ、取り外した案内羽根(ポンプ内に吸い込んだ水を整流するための羽根)にひびが入っていることを確認した。 調査の結果、原因は、案内羽根を取り外す際に、ハンマーの衝撃により案内羽根の一部を損傷させたものと推定された。損傷した案内羽根は、取り替えた。 |
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*原子炉施設保安規定の運転上の制限を逸脱した事象であり、事象発生時には原因が特定されていなかったことから、暫定的に連絡区分Ⅱとして事象の発生の連絡があった。調査の結果、故障の程度が軽微であったため、事象のレベルとしては最終的に連絡区分Ⅲとしている。 |