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危機管理監室 原子力安全対策室

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「志賀原子力発電所における県・地元町への連絡基準に係る覚書」に基づき、北陸電力から連絡があった事象(平成17年度)

連絡区分 事象名 発生月日 概  要 県HP 電力HP
ⅠA 志賀2号機
原子炉隔離時冷却系隔離弁点検に伴う原子炉停止について
平成18年
1月26日
試運転に伴う原子炉の停止後、1月25日より原子炉の起動操作を実施中、1月26日3時50分、原子炉隔離時冷却系の隔離弁の開閉試験を実施したところ、2個ある隔離弁のうち、1個が全閉できなかった。
その後、当該弁は正常に閉操作することを確認したが、当該弁を詳細に点検するため、9時に原子炉を停止することを決定し、9時18分原子炉を手動停止した。本事象による外部への影響はなかった。

ⅠB 志賀1号機
送電系統の停電に伴う原子炉手動停止について
平成17年
4月1日
定格熱出力一定運転中のところ、21時18分頃、送電系統の停電により、電気出力が自動的に低下し、安定に運転していたが、送電系統の復旧見込みがたたないため、原子炉を手動停止した。(原子炉停止 4月2日4時36分)
送電系統の停電の理由は、その後の調査により、地滑りにより能登幹線の鉄塔が倒壊したためであった。

志賀1号機
排気筒モニタ(*1)B系の故障について
平成17年
9月11日
排気筒モニタA系・B系の2系統(安全確保のため、同一機器を二重に設置している)のうち、B系に異常があった。指示値の異常は、11日5時頃に運転員が発見、同日17時30分には予備品と交換し、復旧した。
なお、復旧中の時間帯は、A系で監視が継続されていた他、他の監視機器でも放射能放出がなかったことが確認されている。

*1排気筒モニタ:
発電所からの排気中の放射能の有無を確認しているものであり、いくつかある監視装置の内の最終のものである。
廃棄物処理系配管の弁の操作レバーの取付間違いについて 平成17年
4月16日
廃棄物処理設備において、廃液を移送する試験を実施したところ、廃液の移送配管から分岐している排水管の排水受口から廃液がこぼれた。
原因は、排水管に取り付けられている弁を閉状態とし、排水管に廃液が流れないようにしていたところ、操作レバーの取付方向を誤って開と閉を逆に取り付けたため、弁が開状態となり、廃液が排水管を流れたことによるものである。北陸電力は、操作レバーと弁に印を付けることにより、取付方向を間違わない対策を取ることとした。
志賀2号機
電動駆動給水ポンプ吸込流量計の空気抜き操作間違いについて
平成17年
7月27日
試運転中、設備保守のため電動駆動給水ポンプ吸込流量計の空気抜き操作を実施したところ、1号機の純水補給水流量計から純水が漏えいするという事象が発生した。
原因は、2号機側の高圧復水ポンプが運転中にも係わらず、作業員が誤って、高圧復水ポンプ停止中の手順により空気抜き操作を行ったためであり、結果として水圧が高い高圧復水ポンプ側から純水補給水系統に過大な圧力がかかり、流量計から純水が漏えいしたものである。漏えいした純水は、約20ccで、放射能は検出されなかった。再発防止対策として、機器の空気抜きは、系統状態を考慮して行うよう具体的な方法を手順書に明記することとした。
志賀2号機
タービン建屋内配管支持構造物のひびについて
平成17年
11月7日
電動機式の給水ポンプの配管を支持するサポート(架台)の1つにひびがあることを発見した。
原因は、当該ポンプの調整時に発生した、一時的な振動によるものと推定された。
点検の結果、他のサポートには、異常は認められていない。
当該溶接部は、11月9日に復旧及び補強が行われた。
志賀1号機
グランド蒸気排風機・復水器真空ポンプ排ガスモニタ除湿装置の不具合について
平成17年
11月14日
タービンの軸受け部や復水器内から発生するガスの中に存在する放射能を測定している装置のうちの1台で、測定器に入る前に測定対象ガスから湿分を取り除くために設置されている除湿器が故障した。
当該機器による放射能の監視はできなくなったが、外部へ放出する排ガスの放射能監視は、排気筒に設置されている排気筒モニタでも行っており、放射能の監視が途切れることはなく、当該機器は、11月17日に交換し復旧した。
志賀1号機
残留熱除去系B系スプレイ弁の閉め忘れについて
平成18年
3月10日
定期検査中、圧力抑制室内に入域した作業員が、残留熱除去系から圧力抑制室内に水が流入したと思われる痕跡があることを発見した。
原因は、残留熱除去系B系の水抜き作業後スプレイ弁を閉め忘れていたためであり、圧力抑制室内の水を抜く際C系のポンプを起動したため水が流入したものであった。
対策として、水抜き作業後は速やかに弁を閉じることを手順書に明記した。
本事象による外部への放射能による影響はなかった。
志賀1号機
圧力抑制室内の清掃作業結果について
平成18年
3月15日
定期検査中、3月15日から圧力抑制室内の清掃作業を実施したところ、ネジ・ワッシャ等7点を発見し回収した。
圧力抑制室内の水は、非常用炉心冷却系の水源としても使用されるが、これらの回収物は、いずれも非常用炉心冷却系の機能に影響を与えるものではない。
今回の回収物は、発見箇所が狭隘部であり、サイズも小さかったことから、前回(平成16年10月)調査時に回収しきれなかったものと推定された。
志賀1号機
復水器真空度測定用配管の溶接部のひびについて
平成18年
3月27日
定期検査中、3月27日、復水器内の真空度を測定するために設置されている機器の配管16本のうち、1本の溶接部にひびを発見した。
当該機器の配管16本のうち、今回ひびがあったものを含む8本は試運転時に復水器の機能確認のために使用したものであり、現在は使用していない。これら8本については取り外し、配管をふさぐ。
本事象による外部への放射能による影響はなかった。

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お問い合わせ

所属課:危機管理監室 危機対策課 原子力安全対策室

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1465(直通)

ファクス番号:076-225-1484

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