石川県庁ホーム > くらし・教育・環境 > 安全・安心 > 原子力安全 > 原子力安全対策室トップ > 資料BOX(議事録・トラブル情報等) > 連絡基準に係る覚書に基づく連絡事象 平成18年度
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連絡区分 | 事象名 | 発生月日 | 概 要 | 県HP | 電力HP | 保安院 HP |
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ⅠA | 志賀1号機 第5回定期検査中に発生した臨界事故について |
平成19年 3月15日判明 |
平成18年11月30日、原子力安全・保安院より、全電力会社に対し、発電設備全般に係る点検を行うよう指示があった。 この点検の中で、平成11年6月に実施していた志賀1号機第5回定期検査中に、制御棒3本が引き抜け、想定外の臨界が発生、原子炉緊急停止(スクラム)信号が出たにもかかわらず制御棒が直ちに挿入することができず、全ての制御棒が挿入されるまでに約15分要したという事象が発生していたこと、また、この事象を隠ぺいしていたことが判明した。 |
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ⅠA* | 志賀2号機 タービン羽根点検に伴うひびの確認について |
平成18年 7月18日 |
中部電力㈱浜岡5号機で発生したタービンのトラブルに関連し、原子力安全・保安院からの指示を受け、7月5日に原子炉を停止しタービンの点検を行っていたところ、7月18日、浜岡5号機と同様の箇所のタービン羽根根元において、点検対象840枚のうち、15枚の点検を行ったところ、2枚にひび割れが確認された。 その後、低圧タービンA,B,CのうちA,Bの560枚の点検を行った段階で、146枚にひび割れが確認された。(7月25日) 最終的には、低圧タービンA,B,Cの点検対象840枚の羽根のうち、258枚にひび割れが確認された。(8月3日連絡受け) |
発見 (7月18日) |
発見 (7月18日) |
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立入調査結果 | |||||||
続報 (7月25日) |
続報 (7月25日) |
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国への要望書 | |||||||
点検終了 (8月3日) |
点検終了 (8月3日) |
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ⅠB | 能登半島沖地震について | 平成19年 3月25日 |
能登半島沖地震発生時には、志賀1、2号機とも原子炉は停止中。放射線モニタの指示値に変動はなく、外部への放射能の影響はない。1、2号機とも原子炉は正常に冷却されていた。 その後、余震があったが、その都度、状況の確認を行い、安全上問題となるようなことは確認されなかった。 |
地震関連情報(3月25日現在) | |||
地震関連情報(3月26日現在) | |||||||
地震関連情報(3月27現在) | |||||||
能登半島地震により発生した主な事象 | 使用済燃料プール水の飛散 | (3月25日) |
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原子炉建屋での水銀灯の落下 | (5月11日) |
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2号機低圧タービン組み立て中のタービンロータの位置ずれ | |||||||
気水分離器仮置用の足の曲がり | (7月25日) |
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主発電機軸受シールケースの油切りの変形 | |||||||
能登半島地震による耐震安全性の確認 | 地震動の評価(3月27日) | ||||||
耐震安全性確認(4月19日) | |||||||
耐震安全性確認に係る報告について(追加報告)(6月1日) | |||||||
耐震安全性確認(最終報告)の提出(8月20日) | |||||||
耐震安全性確認に関する国の検討結果(8月27日) | |||||||
Ⅱ | 志賀2号機 放水ピットモニタの不備について |
平成18年 8月8日 |
温排水等を最終的に海中へ放出する際に放水中の放射線を監視するための測定装置が設置されている。 8月8日、この機器の点検を行ったところ、機器の配管に養生用のテープ(使用前の配管への異物混入防止用)がそのまま貼られていたことにより、海水が測定装置の方に流れていなかったことが判明した。 放水ピットモニタデータはH18.8.9 6:00より正常稼働 |
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Ⅱ** | 志賀2号機 高圧タービンからの金属粒発見について |
平成18年 9月27日 |
中部電力㈱浜岡5号機のタービン破損事故を受け、破損箇所以外のタービンの点検を行っている。高圧タービンの羽根を点検していたところ、9月27日、高圧タービン内から大きさ2~3mm程度の金属粒が数百個確認した。本事象による外部への放射性物質の影響はない。 | ||||
その後の調査により、発見された金属粒は、形状、金属成分及び製造記録より、主蒸気止め弁の製造時に弁の内面を研磨するために吹き付けた金属粒(ショットブラストのブラスト材)であることが判明した。また、主蒸気止め弁を分解したところ、内部に金属粒が残留しているのを確認した。 これらのことから、主蒸気止め弁に残留していた金属粒が試運転或いは営業運転時に蒸気によって高圧タービンに流入したと考えられた。 |
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その後、金属粒が流入した可能性のある機器について、分解し、点検を実施し、10月27日時点で、約900個の金属粒を発見、回収した。 | |||||||
Ⅱ | 志賀1号機 使用済燃料貯蔵プールからの水飛散について |
平成19年 3月25日 |
平成19年3月25日発生した能登半島沖地震に伴い、発電所建屋、機器の巡視点検を実施したところ、使用済燃料プール周辺に水が飛散しているのを発見。飛散した量は45リットル、放射能量は730万ベクレルだった。飛散した水は、速やかに拭き取り回収した。 | ||||
Ⅲ | 志賀1号機 制御棒ひびについて |
平成18年 4月5日 |
定期検査中、制御棒の目視点検を実施していたところ、ひび割れが確認された。その後、その他のすべての制御棒(全89本)についても点検を実施し、新たに4本の上部に同様のひび割れを確認された。 | ||||
Ⅲ | 志賀1号機 低圧復水ポンプA号機電動機上部軸受潤滑油への水混入について |
平成18年 5月25日 |
定期検査中の志賀1号機において、低圧復水ポンプA号機電動機上部軸受潤滑油の成分を分析したところ、5月25日、わずかに水分が含まれていることを確認した。原因は、潤滑油を冷却するための冷却管から水がにじみ出たためであった。 なお、本事象により、直ちに発電所の安全性に問題が発生することはなく、また、外部への影響もなかった。 |
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Ⅲ | 志賀2号機 第4給水加熱器ドレン弁内部からのマーキングペンの発見について |
平成18年 10月17日 |
志賀2号機高圧タービン内で金属粒が発見されたことで、北陸電力では金属粒が流入した可能性のある機器について点検、調査を行っていたところ、第4給水加熱器ドレン弁内部から、マーキングペンが発見された。 マーキングペンは、現場で配管据付を行ったときに混入したものと推定。 |
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Ⅲ | 志賀1号機 制御棒駆動水ポンプA号機出口弁の故障について |
平成18年 11月1日 |
定格熱出力一定運転中、2台ある制御棒駆動水ポンプの定期的な切り替え操作のため、片方のポンプ出口弁を全開状態から手動で全閉操作したところ、閉めることができなかった。原因は、弁を上下させるためのネジ山が経年的に削られたため、弁が閉められなくなったもの。当該弁は、損傷部分を含め弁の上部全体を新品に取り替え、11月11日に復旧した。なお、当該弁は通常開状態で運用しており、閉動作ができない状態でも発電所の運転に影響を及ぼすことはなく、また外部への放射能による影響はなかった。 | ||||
Ⅲ | 志賀1号機 炉内中性子測定器のケーブルコネクタの誤接続について |
平成18年 11月7日 |
志賀1号機の第10回定期検査終了時の試運転段階(平成18年6月)において、炉内にある80個の中性子測定器(局部出力領域モニタLPRM)うち、2個が故障となった。そのため、この2個を運転中には使用しないこととし、運転を継続した。(故障しても運転継続は可能なことは、国において認められている。) 11月7日、原子炉が停止したことを受け、点検を行ったところ、この2つのケーブルコネクタが逆に取り付けられていることが確認されたため、ケーブルコネクタを正しく取り付けた。本事象による放射能の外部への影響はなく、運転にも支障はない。その他の同様の箇所853箇所について、点検を行った結果、問題のないことを確認した。 |
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Ⅲ | 志賀1号機 非常用ガス処理系の出口流量計の指示値について |
平成18年 11月22日 |
志賀1号機の原子炉施設保安規定に定める監視に用いている計器680台及び定期検査の判定に用いている計器1,096台について確認した結果、非常用ガス処理系の出口流量計(許容誤差約42m3/h)の指示値が実際の値より1.72%高く指示していた。このことにより、運転試験時の実際の流量は、判定基準1,700m3/hをわずか(最大29m3/h)に下回った場合があった。 この計器については、適正な指示値になるように校正し、非常用ガス処理系の確認運転を行い、流量が適正であることを確認した。 |
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他の電力会社事例に関する原子力安全・保安院からの情報提供→ | |||||||
Ⅲ | 志賀2号機 給水加熱器の内部仕切り板のひびについて |
平成19年 1月31日 |
設備の総点検を実施している志賀2号機において、1月31日、第4給水加熱器3台に、2月8日、第3給水加熱器1台において、内部仕切り板の溶接部近傍にひびを確認した。原因は調査中。 本事象による外部への影響はなかった。 |
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Ⅲ | 志賀2号機 原子炉冷却材浄化系圧力調節弁等の調節不足について |
平成19年 3月30日 |
定期検査中の志賀2号機において、原子炉冷却材浄化系のろ過脱塩器の洗浄(1台)を行った際、洗浄水の圧力調節弁の調整ミスで、洗浄に用いている高圧空気が当該附属の排水受口に排気され、排水が飛散した。飛散した放射能量は、約3,550ベクレル。 飛散した排水は適切に回収した。 本事象は、安全上問題となるものではなく、外部への放射能による影響はなかった。 |