主な業務
原子力安全対策室の主な業務
原子力安全対策室では、「志賀原子力発電所周辺の安全確保及び環境保全に関する協定書」(安全協定)に基づき、地域住民の安全確保と生活環境の保全を図るため、
- 志賀原子力発電所周辺の平常時や緊急時における環境放射線の測定
- 志賀原子力発電所からの温排水による水温上昇の影響の調査
を実施し、これらの結果について、原子力環境安全管理協議会で協議・評価し、その結果を公表しています。
また、志賀町には志賀町監視センターを設置しており、原子力安全対策室の職員が駐在し、立入調査や地元市町、関係団体との連絡・調整にあたっています。
その他、環境放射線キャラバン隊等の広報活動により、放射線に関する正しい知識の普及にも努めています。
原子力環境安全管理協議会 |
志賀町監視センター |
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環境放射線広報キャラバン隊 |
石川県保健環境センター |
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志賀原子力発電所環境放射線モニタリング
「環境放射線モニタリング」とは、
原子力施設の周辺において、環境中の放射性物質や放射線の強さを測定し、法で定めた年間の値を十分下回っていることを確認するものです。これにより周辺の住民等の方々の健康と安全を確保することを目的としています。
石川県では、「環境放射線モニタリングに関する指針」(原子力安全委員会)に基づき「志賀原子力発電所周辺環境放射線監視基本計画」を定めています。これにより、県、志賀町並びに北陸電力㈱が協力して、環境放射線モニタリングを実施しています。
具体的には、
- 空や地面から出ている放射線の強さの測定
- 大気中に含まれる放射性物質の測定
- 気象の観測(風向、風速、降水量等)
- 3ヶ月毎の放射線の量の測定
- 環境試料中(野菜、魚、水、土等)に含まれる放射性物質の測定
を実施しています。
これらのうち、空や地面から出ている放射線の強さや大気中に含まれる放射性物質の測定、気象の観測については、石川県は発電所周辺の24カ所に環境放射線観測局を設置し、「
環境放射線ネットワークシステム」により常時データを収集し監視を行っています。収集したデータは、このホームページで10分毎に最新のデータに更新しながら公表しています。
また、発電所周辺の観測局との比較対照のため、発電所から約72km離れた辰口町にも放射線観測局を設置しています。
一方、北陸電力㈱は、敷地境界の7カ所にモニタリングポスト(放射線観測局)を設置し、常時放射線の強さを測定するとともに、排気筒(高さ100m)に取り付けた測定器(スタックモニター)や、温排水の放水口に設けた測定器(放水ピットモニター)で施設外への放射性物質の排出を常時測定しています。また、敷地内の気象観測鉄塔(高さ70m)等で気象の観測を行っています。
放射線の単位nGy/hは、「ナノグレイパーアワー」と読みます。ナノは10億分の1、グレイは、放射線から受けるエネルギーの強さを表す単位、パーアワーは1時間当たりという意味です。
周辺環境モニタリング |
発 電 所 |
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